こんにちは大橋さくらんぼ園です。
大橋さくらんぼ園ではさくらんぼの花が満開ですよ!
ただ・・・。花がチリチリの品種も・・・。
今年時間をかけて霜対策を実施してきましたが、寒さに特に弱い紅秀峰・佐藤錦系の花が寒さでやられてしまいました。
花弁がチリチリなだけならまだいいのですが、受粉して実がなるためには欠かせない『めしべ』が霜などの寒さで死んでしまい、実の量も減るのではないか、との予測です。
これから、毎年数量を決める時の目安にしている【標準木】の調査を行い、結果がわかるとは思いますが一生懸命夜通しで作業を行っていたため残念です。
一昨年と一昨々年は霜の被害、昨年はコロナの被害、
そしてまた今年はコロナと霜の被害に遭う可能性があるということでとても苦しい状況となります。
新たな対策を含めて考え、乗り越えていきたいです。
ここからは毛ばたきの様子です。
少ない『めしべ』を全て受粉させ、確実に実が成り、これ以上収獲数が減らないよう
1500本ある全ての花1つ1つに花粉付けしています。
自家受粉しないさくらんぼの種類のほうが多いので、
畑を回りながら違う品種の花粉を、『採る側・付ける側』に分かれ作業を行っています。
めしべの寿命が短いため3日置きに4回ほど回らなければならなく、畑の傾斜が強く、畑自体も広い当園ではなかなかのハードスケジュールとなりそうです。
マメコバチは普通のミツバチよりは寒さに強く、ミツバチよりも2~3℃低い、14℃前後で活動するといわれていて、さくらんぼや他果実の虫媒受粉に適しています。
本来ならば当園では長年マメコバチで受粉をしているのですが、
満開の今日から数日は活動温度を下回るのでハチだけに頼ってしまうと実が成らなくなってしまうため、大変な作業ではありますが人の手で受粉を行っております。
先日から毎年摘果・収獲に来てくださるベテランお姉さまチームも快く応援に来てくださり、畑メンバー総出で励んでおります。
関わって下さるたくさんの人に感謝しながらまずはさくらんぼを成らせることから頑張ります!!
大橋さくらんぼ園